令和6年度 寒河江・西村山産業振興シンポジウム 基調講演&パネルディスカッションに登壇しました。
2024年12月3日(火)(ホテルシンフォニーアネックス<山形県寒河江市>)2024寒河江・西村山産業振興シンポジウムに合同会社HIKIDUS代表の尾上雄亮が登壇しました。
第1部基調講演では、「地域中小・小規模企業が実践すべきブランディングの必要性~販路拡大に向けた価値の作り方・伝わる伝え方~」をテーマに、西村山地域内の中小・小規模企業が現下の経済状況を認識しつつ取り組むべき方向性を見い出すことをゴールに、その一助として実践すべきブランディングの必要性、販路拡大に向けた価値のつくり方・伝わる伝え方をお話させていただきました。貴重な機会を賜り、関係者各位にこの場をお借りしあらためて御礼申し上げます。

はじめに、自社でコントロールできない外部環境の変化に対し、有意義な克服をすべく「人」「為替・物価」「情報環境」「消費行動」の4つの視点から抑えるべき外部環境の変化について共有しました。
その克服の1つの可能性としてブランディングの必要性をブランドの基本的な考え方を解説。普段地域事業者を支援する中、多額の費用をかけロゴや雰囲気をカッコよくすればブランドになる勘違いに多々遭遇。ほとんどが単発の取り組みに終わっている事案が多い中、重要なのはわかりやすい表現(ロゴシンボルの類・色・メッセージ・名称など)、らしさ・統一感、そして継続性の「団体戦」で取り組むことであり、ロゴや雰囲気はそれら1つの要素にすぎないことを説明。加えて、老舗企業が多い地域柄、ロゴや雰囲気を変えることのデメリットについても具体的な事例を交え解説。元々備わっている強みや、長年大切にしてきた屋号などにフォーカスしらしさ・統一感を強化。継続性を持って取り組むことで、高級スーパーで2年弱専用コーナーを構え常設販売や、メディアでブランド強化が進むことが報道され既存客との関係性強化・新規顧客が増加している事例、高級旅館やホテルの食材として採用され館内の売店で物販に繋がっている当社の支援事例も共有させて頂きました。
•加えて、ブランド力を高める上で最重要となる提供すべき商品やサービスの「価値」についてドリルダウン。機能的価値(基本価値)だけでなく、使用後の体験など心奪われる価値の創造(嬉しい未来)や私のために対応してくれるような価値(特別扱い)の創造の重要性を具体的な事例や発想方法を当社独自の「売れるコンセプトづくり〇△▢™」をベースに解説しました。
さらに、販路拡大を目指す上で営業行為でも情報発信でも伝えることが不可欠な中「伝える」ではなく「伝わる」を実現するために抑えるべき表現法について、どうして「他人丼」ではダメで「●●の他人丼」であれば価値が伝わる可能性が高まるのかといったわかりやすい例も挙げながら当社独自の「瞬殺コピー™」超頻出3技法をベースに解説しました。
また、第2部パネルディスカッションではコーディネイターとして登壇。当社支援先の浅岡刺繍 浅岡裕勝様、小野指環店 小野修介様、カイノ電器 海野 晋様、鴨田太平商店 鴨田広樹様、山形化成工業 後藤拓也様(50音順)にパネラーとしてご参加頂き、「新商品開発・リブランディングに向けた取り組み」について、①現状の課題と取り組みへの背景 ②新商品・リブランディングへの取り組み ③具体的な成果、気づき、今後の展望や可能性 の3テーマに沿ってお話頂きました。

パネルディスカッションの様子は、12月4日(水)の山形新聞でも報道されました。

HIKIDUSでは企業研修・講演のご依頼承ります。これまでの実績はこちらから。24年2月までの実績についてはこちらからもご覧いただけます。また、「今すぐつかえるノウハウ 10年錆びないナレッジ」をコンセプトに、地域中小企業の利益創出に欠かせないテーマを毎回90分程度で簡潔に学べる機会HIKIDUS BUSINESS COLLEGE(HBC)も開催。これまで計5回開催。次回は25年春に開催予定です。