在庫家具で森林保全!? 和箪笥再生家具業が始めるサステナブルな取り組み「森を育てる 家具の市」はじまる。
全国多くの自治体で粗大ゴミの中身”第1位”って何かご存知でしょうか?
答えは「家具」です。
国内外の製造小売業(SPA)型のライフスタイルショップの台頭で、安価でそこそこの家具を買うことが当たり前になりました。一方それは使い終わると捨てられる家具を多く生んでいる事実もあります。
「家具を捨てるをなくしたい」
そんな想いを描く家具のヤマヒョウ(山形市蔵王半郷)の新しい取り組み「森を育てる 家具の市」が7月3日付の山形新聞で紹介されました。
同社は15年ほど前から「和箪笥の再生」に事業ドメインを置く企業です。当方支援でご家庭にある先祖の想いを引き継ぐ和箪笥の状態を無料で診断し、原寸再生、コンパクト再生、供養、譲渡などお客様のご意向に沿った提案を行う「和箪笥診断」が2020年1月にスタート。当時課題だった地元の顧客比率が上昇し、現在は診断から納品まで”1年待ち”の人気に。
しかし、元々家具の販売が主力事業だった経緯から店内に平成前半の新品同様の家具の在庫が・・・。
「家具を捨てるをなくしたい」と日々和箪笥の再生を手掛ける企業が、「家具の在庫処分セール」などと銘打ちプロモーションすることは理念に反しできません。一方で、いつまでも使われない状態にすることも好ましくはありません。そこで、あらためて対象商品をリストアップしPSM分析(価格感度分析)等で適正価格を設定。大事に使って頂ける方に家具を販売する流れを整えると同時に、家具は貴重な木材を使用し初めて生まれる観点から山形県が主導する森林保全事業に売上金額の一定額を寄付し、森林を育成保全し在庫となった家具を適正価格で売る「森を育てる 家具の市」をスタート。「家具を大切に売りたかった」という同社井上社長の気持ちを尊重。
「森を育てる 家具の市」は2022年10月末まで開催予定。販売状況により、予定より早く終了する場合もあり。
家具のヤマヒョウ
山形市蔵王半郷松尾川109−5 TEL 023–688–2624