良い塩梅って難しい。谷沢梅に合う塩を探す旅。鴨田太平商店 山形新聞で紹介
株式会社鴨田太平商店(山形県寒河江市/代表取締役 鴨田広樹)の「いい塩梅プロジェクト」が、2026年7月24日付の山形新聞「わが社のイチ押し」で紹介されました。

合同会社HIKIDUSでは同社の強みと課題の整理から、プロジェクトの企画・立ち上げ、コンセプトとネーミング、商品価値の言語化、見せ方、パッケージデザインを含む情報発信を継続支援しています。鴨田太平商店は、寒河江市で120年以上続く梅干しと味噌の専門店です。約400年の歴史を持つ寒河江固有種「谷沢梅」を自社栽培し、塩と赤じそのみで漬け込む、昔ながらの無添加梅干しを製造しています。一方、長年の顧客に支えられてきたからこそ、地域の高齢化や人口減少を見据え、新たな顧客との接点をつくる必要がありました。また、品質には高い評価を得ながらも、山形で梅が栽培されていることや、谷沢梅という固有種の存在は十分に知られていませんでした。
HIKIDUSでは、鴨田社長が料理の専門学校を卒業後、東京の和食店やイタリア料理店で経験を積んだ元料理人である点に着目。料理人として培った塩の知識と、苦味やえぐみが少なく後味がすっきりした谷沢梅の特徴を掛け合わせ、「谷沢梅に合う世界の塩を探す」という方向性を整理しました。こうして誕生したのが「いい塩梅プロジェクト」です。単に塩を変えた梅干しを販売するのではなく、毎年その年の谷沢梅と相性の良い塩を国内外から探し、秋に限定商品として発表する継続型の企画です。「塩」と「梅」の組み合わせに加え、程よい加減を表す言葉を重ねた「いい塩梅」というネーミングにもプロジェクトの価値を端的に込めています。
2024年の第1弾では、フランス・カマルグ地方の最高品質の塩「フルール・ド・セル」を使った「オフランス梅ぼし」を発売。谷沢梅の特徴を引き立てる、やさしくまろやかな味わいが好評を得て完売しました。第2弾ではイタリア・シチリア島の天日海塩を使った「地中海梅ぼし」を展開。第3弾となる2026年はヒマラヤの岩塩を使った新商品を10月に限定発売する予定です。
新商品開発は、必ずしも新しい設備や技術から始まるものではありません。経営者自身の経験や地域に眠る素材、長年培ってきた技術など、すでに社内にある強みを捉え、新しい組み合わせや伝わる言葉での言語化により価値へ変えることが可能です。HIKIDUSでは、同社の公式サイト・商品パッケージの刷新、通販サイトの構築から、新商品づくり、顧客開拓、情報発信まで一貫して支援してきました。一度限りの話題づくりで終わらせず、毎年新たな発信理由が生まれ、「売れる」から「売れ続ける」取り組みへ育ててまいります。

