有路工務店は、山形県尾花沢市でリフォーム・内装・建築を行う工務店です。特に住宅リフォームの分野で豊富な実績があり、より地元との関係性強化と、広域への販路拡大を目指されています。

　ご相談前に既に制作会社とWebサイト制作に着手していましたが、「イメージが違う」「伝えたいことがうまく表現できない」といった問題が顕在化していました。情報発信をすれば存在が確実に伝わる時代なら「伝える道具」さえ手に入れることがゴールで良いのかもしれません。しかし、地方は高齢化・人口減少・市場縮小が顕著です。一方で、スマホでインターネットに自由にアクセスできることで計測不能な情報量と膨大な商品・サービスの流通が加速の一途です。さらに、買い手が求めるものは「品質」や「機能」ではなく、それら基本価値が一定レベルの上で「情緒的価値」に評価が移行する中、「見つけられやすい」「選ばれ支持され続ける」工夫ある情報発信を行わないと、単に「ノイズを生む」結果になりかねません。

　そこで、進んでいた制作の完成を急がず一旦立ち止まることに。自社が果たしたいこと、その目標に対しどんな強みを活かし何ができるのかなどを整理。「目指す姿（ブランドアイデンティティ）」の明確化を支援しました。同社は、近年自然災害が頻発したエリアに本社を構えることもあり、水害に合った方に対し保険金の不正使用を促しリフォーム工事を請け負う業者が後を絶たないことを危惧していました。実際被害に遭われた方や地域の高齢者の困りごとに寄り沿い、あくまで必要に応じ保険金を使用しリフォームを提供したい強い想いがありました。また、日ごろからリフォームに対するお客様の意識を工務店が変えてあげないと、良い住まいは作れないと考えることから「つくるだけじゃない工務店」と表現。自分達のアイデンティティを内外に見える化しました。

Webサイトもこの考えを反映し、「新築・リフォーム」「公共事業」「被災調査」などの実績の紹介を整理。同社のロゴマークに使用されている青をキーカラーに、全体のページ構成、本文のライティング、写真の選定・見せ方の工夫など全面支援させて頂きました。

今後は、ステイクホルダーとの接点の表現を最適化させ、同社のブランドアイデンティティに従い、地域固有の課題解決型サービスの展開を自社および地域の連携先の強みを結集し目指します。

有路工務店　山形県尾花沢市